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小谷野敦の「日本人のための世界史入門」を読んでいる。
これがなかなか面白い。
歴史に「意味」を無理やり添加せず、すべてを偶然の下に解釈して事実を淡々と記述する態度はさやぶ~さんの戦史観に近い。
色々縁があって去年彼と話す機会があったのだが、ニューギニアで写真を撮影したり元戦闘機乗りの方に話を伺ったりしているのはどうもこういった意識が根底にあるらしい。
事実を後世に伝える使命感が宿っているようだった。
学校教育で教えられる戦争とは悲劇性を土台にした道徳教材に留まる。
ハルノートを日本に突き付けたときにはとうにアメリカ軍も日本との戦争準備を始めていたこと、玉音放送の直前で本土決戦を望む将校たちによるクーデター未遂が発生したこと、満州で置き去りにされた日本の民間人がソ連軍に虐殺されたこと、これらが教科書に載ることはまずないだろう。
まあ別に載せろと言うつもりも更々ないが。
ともかく、人は物語を作りたがる生き物だ。
そして学校教育の中で「戦争」とは道徳の道具にすぎない。
せいぜいそんなもの。
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幼稚園の頃の園長先生で、小学生まで面倒を見ていただいた牧師さんの孫に勉強を見てもらえることになった。
端正な顔立ちの青年(壮年?)で、牧師さん曰く本に埋もれる生活をしているらしい。
とりあえず街はずれの書店で参考書を買うことになったのだが、その際参考書の他に悪童日記、動物牧場、そしてショーペンハウエルの「読書について」を薦められて購入した。
また、読書するときに琴線に触れた部分や感想をブログにでもつけておくように言われた。
なんでも革命家レーニンの引用ノートが大量発見されたらしい。
優れた言説のメモはやっておいて損はないだろう。
自分がいかにして他人に影響を受けたのかを把握する指標にもなるし。
私が革命家になるかどうかはともかくとして、そういうわけでブログ開設に至ったわけだ。